
スタンフォード大学
戦略的なリスク管理
スタンフォード大学は、優れた学術研究機関として世界にその名を知られています。同大学は外部からの資金調達に関する法規制の遵守を確実にし、信頼性の高い内部統制システムを導入し、自動化されたモニタリングアプリケーションを管理できる、柔軟なデータ分析ソリューションを必要としていました。スタンフォード大学の内部監査部門は、10年以上にわたってACL 活用し、多様なプラットフォームのデータにアクセスし分析を行い、何百万ドルにも及ぶ潜在的な収益の喪失を回避してきました。監査チームは ACL の適用範囲を拡大して、組織上の課題を克服し、全学的なビジネスリスクを軽減することを目指しています。
お客さまの概要
1891年創立のスタンフォード大学は、カリフォルニア州パロアルトとシリコンバレーに隣接するキャンパスを持ち、15,000人以上の学生が学んでいます。Stanford Hospital & ClinicsとLucile Packard Children’s Hospital の2つの付属病院、また高等行動科学センター、全米経済研究委員会、スタンフォード線形加速器センターなど、複数の国立研究センターも置かれています。2003~2004年度のスタンフォード大学の連結予算は23億ドル、資本収支は1億5,200万ドルにのぼります。さらに、Stanford Research Park にある140社を超える企業では、23,000人の従業員が電子工学、ソフトウェア、バイオテクノロジー、およびその他ハイテク分野の研究に携わっています
「ACL は非常に適応性の高いツールであり、使い込むほどに有用度が増しています。その効果は、適応範囲を拡大することでさらに大きくなってきました。」
Steven Jung 内部監査・コンプライアンスディレクター
スタンフォード大学
適用業務
スタンフォード大学は ACL を利用して、支払勘定トランザクションのモニタリングを行い、複数の会計プラットフォームのデータを管理し、最近導入したERPを効果的にサポートしています。
業務の課題:複雑な環境における業務リスクを軽減する
その規模の大きさと管理上の複雑さを考えると、スタンフォード大学は高等教育機関であるだけでなく、自治体にも似た性質を持つビジネス組織でもあります。内部監査部門は、この企業のリスクの算定と評価を行い、それらのリスクを軽減するために経営部門を支援する立場にあります。
2003年から2004年にかけて、スタンフォード大学では外部のスポンサーを迎えた3,500種類の研究プロジェクトを実施し、総予算は8億8,500万ドルにのぼりました。この資金の約90%は連邦政府予算に組み込まれており、支出は関連する資金獲得上の規制および原価主義に従うことが要求されています。財源が適正に支払われていることを同大学が記録によって証明できなければ、返還請求を受けることもあり得ます。したがって、スタンフォード大学の内部監査部門では、外部のスポンサーによるトランザクションの追跡と検証を行うための、信頼性の高いシステムを求めていました。
5,000人を超える大学スタッフがアクセス権を持っているため、スタンフォード大学の財務管理部門では、支出の申告と支払を効果的に管理する仕組みを確立しなければなりません。しかしこれは非常に困難な課題でもあります。大学の各部門や事業体および研究センターのそれぞれが、新しい ERP システムだけでなく、他のさまざまな会計システムやコンピュータプラットフォームを利用しているためです。
解決策:ACL を活用した革新的な自動モニタリング/支出管理システム
収益の喪失を導く大きな要因としては、二重支払が挙げられます。スタンフォード大学の監査チームは ACL を活用して、支払勘定スタッフ による1億5,000万ドルに及ぶ年間の支払トランザクションの調査を支援しました。ACL を使用することで、支払勘定スタッフはすべての支払記録を分析し、納入元への支払前に未然に二重支払を特定することができました。このプロセスにより、年間数十万ドルに及ぶ節減に加えて、月々4万ドルを超える潜在的な二重支払が特定されたのです。
ACL は、監査チームが新しいスタンフォード ERP システムをさらに効果的に活用するためにも役立っています。たとえば最近、あるアプリケーションでセキュリティに関するやっかいなバグが発生した際に、内部監査チームは ACL を使用してバグの痕跡を識別して追跡し、発生元を特定することに成功しました。監査チームは ACL によって、持続的な情報セキュリティ侵害の状態を明らかにし、被害が拡大する前に排除しています。
スタンフォード大学は10年以上にわたり、革新的な手法で ACL を利用しています。内部監査チームでは、中央のデータウェアハウスのトランザクションレベルのデータを利用するとともに、ACL の適用範囲を拡大して、支払勘定、給与計算、購買、小口現金勘定、およびその他の業務分野における継続的なモニタリング機能の導入をも視野に入れています。そこでは、外部スポンサーが関わる研究費の支出に対する審査を、月次、週次、場合によっては日次ベースで行うことも可能です。ACL を活用することで、スタンフォード大学の監査チームやリサーチマネージャは、スポンサーが提供した研究費用に基づくトランザクションを追跡するとともに、政府補助金や寄付金の使用に関する規制への準拠も確保されます。
結果
スタンフォード大学の監査チームは ACL のユニークな機能を活用しながら、継続的なモニタリング機能をさらに広範に適用することを目指しています。ACL により、監査チームは次のような成果をあげています。
- 納入業者に対する、年間48万ドルを超える潜在的な二重支払を特定
- スタンフォード大学の ERP システムで発生した重大なセキュリティバグを、年度中の最も多忙な時期に追跡し、排除に成功
- スポンサー提供による8億ドル超の研究費支出に関する、あらゆるトランザクションの追跡が可能なアプリケーション導入を計画
- 中央のデータウェアハウスを通じて、学内で使用されている多様な会計システムのトランザクションデータを分析
