
サマーフォード会計事務所
不正調査と法延会計の専門家集団:ACL を活用して大規模な不正会計を摘発
法廷会計と不正調査の専門集団であるサマーフォード会計事務所(Summerford Accontancy PC)は、ロサンゼルス統一学区(Los Angeles United School District:以下、LAUSD)から、ベルモント高等学校総合学習施設(Belmont Learning Complex)プロジェクトの調査を依頼されました。問題が山積し、2億ドルを超えると推定されたこの高校建設プロジェクトは、LAUSD が中止させるために介入せざるを得なくなった時には、全米で最も高額なプロジェクトになっていました。サマーフォード会計事務所は、ACL のデータ分析力を駆使して、架空業者、二重払い、広範な競争入札規約違反等の、財務管理上の不正と過失を明らかにしました。その総額は7,000万ドルを超えていました。
お客さまの概要
サマーフォード会計事務所の不正調査担当者は、多岐にわたる不正の摘発と防止において全国的水準の技能を持つ専門家で、その業務は企業の資産を不正流用する従業員および役員の摘発から商取引の過程で詐取された投資家の救済までに及びます。この高度な専門知識を持つ不正調査チームは、LAUSD の監査と調査のようなプロジェクトで、ACL の強力なデータ分析機能を頼りにしています。
「サマーフォード会計事務所が調査を終えて、多くのことが明らかになりました。また、ACL の実力が実証され、調査終了後に、LAUSD は複数の ACL を購入しました。LAUSD は、例外報告や業者の検疫等についての予防型の監視を継続的に行えるようにする強力なデータ分析ツールの必要性を認識したのです。」
Lisa Robbins 不正調査担当マネージャー
サマーフォード会計事務所
適用業務
サマーフォード会計事務所は、法廷会計の調査を行う際には、ACL を活用して商取引のデータを分析し、不正を見抜き、内部の財務管理の弱点を明らかにします。
業務の課題:メディアの注目をあびる中で不正を明らかにすること
LAUSD は全米で第2位の規模を持つ学区です。73万人の生徒と75,000人の職員を抱え、面積は1,800平方キロメートルに及び、年次予算は90億ドル以上で、多くの州政府の予算を上回っています。
そもそも、LAUSD がかつて油田であった土地にベルモント学習センターを建設する決定をくだしたとき、その用地選択の過程に問題があることが指摘されていました。しかし、プロジェクトの開発業者は用地に安全面での問題はないと結論付け、プロジェクトを計画通りに推進するべきだと主張しました。建設が6割がた進んだところで、メタンガスの巨大な空洞がいくつも発見され、安全面での緊急かつ深刻な脅威となりました。地盤を安定させる対メタンガス障壁を設置する時機を失していたため、LAUSD は建設を中止せざるを得ませんでした。やがて、用地選択問題はこのプロジェクトの管理手法に内在する多くの重大な問題のひとつであることが明らかになりました。建設中止が発表されるとメディアが大々的にこの問題を取り上げたため、公認不正検査士でもあるロサンゼルス教育委員会のドンマリナックス(Don Mullinax)監査官はベルモントプロジェクトの運営を徹底的に調査するように要求しました。
サマーフォード会計事務所のラルフサマーフォード(Ralph Summerford)社長は問題解決に苦慮する LAUSD からロサンゼルスへの来訪と、このプロジェクトの調査方法に関する助言を求められました。「世間の注目を集めているこのプロジェクトが連日メディアの十字砲火を浴びていることやその出費の大きさを考えると、どうしても早急に結果を出す必要がありました。」とサマーフォード会計事務所の不正調査担当マネージャーのリサ・ロビンス氏は述べています。
解決策:LAUSD の財務管理手法の徹底的な検査
LAUSD から調査依頼があった週のうちに、サマーフォード会計事務所は調査を開始しました。「当社のスタッフが ACL に精通しておらず、ACL の強力なデータ分析機能と検証機能を駆使できていなければ、LAUSD の問題を徹底的に洗い出すのに何年もかかったでしょう。ACL の活用によって、不正取引を迅速に見抜き、特定して、LAUSD が抱えていた問題の解決に取り掛かれました。プロジェクトに必要な時間とリソースの最適な配分によって、膨大な量のデータを他のいかなる手段よりも素早く効率的に調査できました。」とラルフサマーフォード社長は述べています。
最初に発見された問題は、最高財務責任者(CFO)が統括する別々の部門が、同じ内容の会計記録を別々の方法で管理していたことでした。会計処理の中にはコンピュータ化されていた部分も、手作業で行われていた部分もありましたが、全体としては、会計基準によって一般的に受け入れられる帳簿になっていませんでした。ACL を使用して数百万件のデータ項目を正規化し、単一の、整合性のあるデータを構築できるようにしました。記録を正規化した後、調査チームは CFO が提出した支出総額に含まれていない210万ドルのプロジェクト費用があることを突き止めました。
LAUSD の会計システムの設計にも、契約番号や注文番号の照合を要求することによって、週払いや不正支払いのリスクを低減する管理機能が盛り込まれていました。しかし、システムを無効化し、この管理機能を迂回して、照合なしの直接支払いができることが明らかになりました。業者に対する照合なしの直接支払いが日常的に行われ、それは原契約と突き合わされなかったため、業者は契約で規定された金額以上の請求を行えました。ACL の分析力を使用して、こうしたパターンに当てはまる商取引を特定し、さらに調査するための記録ファイルを作成しました。
業者の監査を通じて、この事例の調査に携わったサマーフォード会計事務所の2人の専門家は、請求書の支払いに用いられた20以上の不正 ID コードを発見しました。これがあてはまる業者はプロジェクトに正式に登録されておらず、その一部は数百万ドルの支払いを受けていました。こうした不正業者コードで支払われた金額の総額は7,100万ドルを超えていました。不正摘発の専門家集団であるサマーフォード会計事務所は ACL の強力な分析機能を使用して、不正の徴候を直ちに発見し、業者ファイルを精査しました。調査の結果、架空業者、二重払い、および LAUSD 全体の広範な競争入札規約違反が明らかになりました。
結果
ACL を活用したサマーフォード会計事務所の調査と監査によって、次のことが明らかになりました。
- 5万ドルを超える支出には教育委員会の承認を得なければならないとする LAUSD の規則を迂回して、1人の職員が4か月のうちに1回49,999ドルの支払いを48回行っていました。
- 支払いアプリケーションを通じて、プロジェクト開発業者や建設業者、一部の下請け業者が210万ドルに上る過剰請求をしていました。
- 照合なしの直接支払いという手段を用いて、適正な手続きを経ずに行われた支払いがあり、5会計年度で約7,780万ドルの未払い債務があることが明らかになりました。
